こんにちわ!
株式会社リバークレイン グローバルマーチャンダイジンググループに所属し、バイクをこよなく愛する2児のパパ「おもちゃ」と申します。(最近通勤以外で乗れていませんが愛は変わらない!)
Webikeが海外に向けてバイクパーツの販売を行っているのをご存じですか?
私、「おもちゃ」による第1回目となる投稿は、思春期をアメリカで過ごした経験を活かし、リバークレインの越境ECに立ち上げから携わってきた私だからこそ語れる「越境EC × バイクパーツ」の楽しさ、難しさを解りやすく紹介していきます。
越境EC × バイクパーツ
我々は「バイクパーツ」を海外に販売しているのですが、その理由の1つとして日本でのバイク台数減少が背景にあります。
日本国内での生産台数は年々減少しており、下の表からもわかる通り(少し古いデータですが) 2020年には50万台を切っています*1。一方、日本メーカーの海外での生産台数*2 は、日本国内生産の4倍以上の開きがあります。
*1:出典:JAMA(日本自動車工業会) *2:出典:JAMA(日本自動車工業会)
バイクはその車種バラエティの広さ、機動性の高さ、購入ハードルの低さ、カスタム要素の多さ等から、各国で日常の足としてはもちろんレジャーや趣味の一環として広く乗られており、世界で走っているバイクの約50%が日本メーカであると言われていることから、バイクパーツと日本からの越境ECは親和性が非常に高いと言えます。
「バイクパーツ」越境ECの難しさ、楽しさ
次に、我々が日々海外にバイクパーツを販売するにあたり経験している難しさ、楽しさの一部を紹介します。
一般的に越境ECには以下の5つの課題があると言われています。
①売場作り:お客様が利用しやすいサイトレイアウトやサービス全般の整備。
②言語対応:お客様が慣れ親しんだ言語/多言語の整備。
③海外決済:お客様が安心して使える決済方法の提供。
④物流:お客様が支払う送料と受け取りまでにかかる日数のバランス別に複数配送サービスの整備。
⑤関税、法律・規制への対応:各国向けの通関書類、関税申告、HSコードの設置等の整備。
バイクパーツの越境販売には、さらに
⑥装着される車両:同じ車両でも、仕向地により道路交通法などに伴う仕様が異なる事がある。
⑦使用地の道交法:販売する商品が使用地で合法でない可能性がある事の注意喚起。
の課題があります。①~⑤の課題だけでもブログを何本か投稿できますが、初回はバイク特有の⑥と⑦にフォーカスを当てます。
例えば・・・・
ブラジルのお客様から
「この日本のナンバープレートホルダーはブラジルのナンバープレートに対応してるか」
シンガポールのお客様から
「JMCAの証書があれば使用できるから証書を送って(できれば英訳で♪)」
ドイツのお客様から
「このマフラー装着してポリスメンに捕まらない?」
アメリカのお客様から
「アメリカのGROMのハーネスと日本のGROMのハーネスって一緒?」
といった様に回答に頭を抱えてしまう様な問い合わせが毎日の様にカスタマーサービスに入ってきます。我々グローバルマーチャンダイジンググループのミッションはこうした質問を未然に防げるよう、商品データの改修や翻訳を行っています。
頂くお問合せ全てに100%の回答を事前に商品データに持たせるのは中々難しいのが実情ですが、お客様の目線になって解りやすい商品データ作りを心掛け、結果として「Thank you Webike! 良い買い物が出来たよ。」というねぎらいの言葉に救われる事が多々あります。中にはクリスマスになるとチョコレートやクリスマスカードを贈って下さるお客様も現れ、数千キロの距離を超えて頂く声に喜びと共にやりがいをとても感じる事が出来ます。
Webikeの中の人の叫び
日々日本製のパーツを販売している中で、改めてこの場を借りてまず言いたいのは、
「日本のモノ作りは素晴らしい!」
「なのに海外では全く知られてなくて悔しい!」
そうなんです・・・。
ことカスタムパーツに関してはおそらく日本ほどメーカーさんが多く、パーツが豊富で且つ品質がしっかりした国は無いと確信しています。しかし、お国柄か今まで海外に目を向ける機会が少なく、本格的に輸出をしているメーカーさんも数えるほどではないでしょうか?
自慢をしたいほど高品質でユニーク、高機能なパーツは数えきれないほどあるのに、海外でそれを知る人が少ないという「バイクパーツのガラパゴス化」が進んでいっているのが現状です。
我々Webikeのグローバルマーチャンダイジンググループはこの日本バイクパーツのガラパゴスをぶっ壊し、「日本のモノ作りの良さ」を発信したいメーカーさんと、潜在的な需要が眠る「世界のバイクマーケット」の開拓をし、橋渡しを進めていきます。
さいごに
「バイク乗り」「バイク好き」「バイク馬鹿」は言葉の壁、国境を超えると思っています。世界広しと言え、「バイク乗り」が醸し出す雰囲気(プラスもマイナスも含めて笑)は万国共通だと思っています。
今後越境ECはますます加速していき、競合もさらに力を増していくでしょう。そんな中、我々Webikeのグローバル事業は「バイク乗り中心主義」を海外に輸出し、海外に住むバイク乗りの興味を引き、憧れを抱かせ、希望を叶えるMade in Japanパーツとおもてなしサービスを提供し続けていきたいと思います。その為に物売りとして各メーカーさんの商材の良さをもっと発信していきます!
*今回紹介できなかった基本的な5つの課題に伴うWebike発、越境ECあるあるは喜怒哀楽を交えながら次号以降紹介をしていきます。