勝沼は、マニアの期待を裏切らない。
御老体セロー225にダマしダマし乗ってます!オフロード部のもぐぅです!
2022年3月20日に山梨県勝沼のクロスパーク勝沼で開催された、WEXイースト第2戦に参戦してきました!
地獄絵図はもう見たくないんじゃ
「あー……終わったナ……」
レースの前々日、横浜はダーダー降りの雨だった。
エンデューロを嗜む方ならご存知の方も多いのでは無いか。
雨の降った勝沼は、粘土質な土壌が水分を含むとチュルっチュルになる。滑りやすい、とかいうレベルじゃない。コンクリートみたいに硬いカッチコチの粘土の上に薄い泥がかかっていて、これが相乗効果でもうチュルっチュルに。登れない、止まれない、立てない……。あちこちでライダーたちが阿鼻叫喚する地獄絵図が広がる。
また広がるのか……、あの光景が……。
不安を胸に、前日下見へ
レースの前日、下見のためにコースを訪れた。するとどういうことだ?
全然グチャってない!
山の上は思っていたより雨量が少なかったようだ。
これなら……イケル!ニヤリ
勝沼は、マニアの期待を裏切らない☆
安心を胸に下山した瞬間だった。
我々は、ザ・豪雨に遭った。
「あー……終わったナ……」(再)
不安……というかもうここまで来たら楽しもうという気持ちになった。
レース当日
レース当日、勝沼は雲ひとつ無い快晴。遠くに見える南アルプスの山々が実に美しい。
……とか言ってる場合ではない。
コース路面のコンディションはすでに虫の息……。朝の気温は5度ほどで、コース路面は凍結。時間が経つとこれが溶けて、さらに事態は悪化するだろう。
はぁ……逝ってきます……。(憂鬱)
スターティンググリッド
今回、ウェビックオフロード部は全員が90分の組で出場。
クラスBに1名、Cに5名、Dに1名の計7名がエントリー。
これは、まだ私達が元気だった時の写真。
ウェビック社長も、前回のオフロードヴィレッジに続いて2回目のエンデューロレース参戦。
前回、私は転倒が重なり、終いには肩を脱臼するなどして、ビギナーの社長に負けてしまっていた。今回は……絶対に負けられない!(フラグ)
90分組がスタート
90分組がスタート。クラスCは梅津選手がホールショットを獲得。
しょっぱなから泥がヤバイ。ブロックタイヤがものの3秒でスリックに。
この坂の先に、本命の難所坂がある……。
と思ってたら、この坂の登る途中でリアが滑りまさかのストップ!勢いが足りなかった……。
坂の途中で再発進をかけた瞬間に事件が起きる。
ガシャーンッ!!
発進したタイミングと、後続がアウトから抜きに来たタイミングが重なり接触。
チュルチュル坂の途中でバイクを倒してしまった。どこのどいつだと顔を上げると、
まさかの身内!ウェビックオフロード部の重鎮、唐澤選手!
唐澤選手の専門はハードエンデューロ。すぐさまバイクを降りて、熟練の”押し”でこの坂を脱出。私はこのあとリカバリーが全くできず、20分くらいこの坂で過ごすこととなった。
動画の真正面、ベストポジションで不甲斐なくSEROW225を倒しているのが私だ。
始まりました pic.twitter.com/ZxLthajDz3
— X-PARK Katsunuma (@XPKatsunuma) March 19, 2022
後日、ウエイトトレーニングを始めた。
それ以降はなんとか一周、二周と周回できるようになったが、この時点でもう心のライフはほぼゼロ。次回予告「もぐぅ死す」な状況だった。
<ギャラリー>
ほぼスリックタイヤと化した公道用トライアルタイヤのツーリストで駆ける楠山選手。
時折、「やっぱ無理っす」という表情をカメラに向ける
が、なんだかんだ突破してしまう。物理法則よ、仕事をしてくれ。
かちゅ沼のスペシャリスト、渡部選手。
どうやったら転けないんですか?「アクセルを開ける」以外で教えてください。
「乗り方はyoutubeを見て勉強した」という社長。着実にセクションをこなす。
チュルチュル坂でうつむいていた社長。迷わずサムネイルにした。
コース脇で何やらゴソゴソしていた社長。なんとレース中に、かぶってしまったプラグの交換をやっていた!レース前に渡部選手が「社長!バッグに替えのプラグ入れときますんで!」と渡していたもの。もしかすると、渡部選手のボーナスに影響が出るかもしれない。
ぜんぜん転けない軽部選手。
見ている限り、バリバリ飛ばさずに一定のペースでセクションを着実にクリアしているようだった。結果、高い順位をキープし続けていた。
レース後、会場の洗車エリアでバイクのスタンドの先っぽのパーツを紛失した。(※後日、奇跡的に回収に成功)
短い手足をバタつかせて、御老体SEROW225と2輪2足でなんとかセクションを突破する私。スタックしているレーサーを抜かした瞬間が快感。
谷側をキメたセローちゃん。軽いレーサーに乗り換えたくなる瞬間第1位。
この表情、当時の私の心情を的確に表している。
真面目に、押してるところの写真しか見つからない唐澤選手
あ!キャンバー(斜面)突破のシーンがありました!
みんな恐る恐る進むキャンバー(斜面)にて、高身長を活かし谷側にも脚が着くチート級プレイを見せる梅津選手
なんか悔しいので、転倒していたシーンも載せておく。
レース中、梅津選手に抜かれ際、「ガンバレ吉田!」と声をかけてもらった。
後ほどお礼がてら確認したら「ジャマだよ!吉田!」だったらしい。
世の中には、知らない方が幸せなことがある。
<リザルト>
90分 総合上位順
渡部 選手
マシン:SUZUKI RM250
総合9位 Bクラス5位入賞
軽部 選手
マシン:KTM 250EXCF
総合26位 Cクラス5位入賞
梅津 選手
マシン:Husqvarna TE250
総合36位 Cクラス11位
楠山 選手
マシン:KTM FREERIDE 250R
総合77位 Cクラス26位
唐沢 選手
マシン:BETA X-Trainer250
総合88位 Dクラス25位
信濃 選手(社長)
マシン:KAWASAKI KX112
総合91位 Cクラス28位
吉田 選手(もぐぅ)
マシン:YAMAHA SEROW225
総合97位 Cクラス30位
今回は2名が表彰台に登った。
はい、そうです。負けました。
ついこないだオフロードデビューしたシャチョーに、オフビに続いて2連敗をかましたんです。
まさか2度連続では!シャチューは初めてのマディコンディションでは!流石に負けない!
と思ってたんです。レース中に、何度か見かけて「がんばれよ~」的な目で見送っていたんです。
がしかし、蓋を開けてみればこれです。帰りの車で、ガチで凹みました。
もう練習するしかない……。
お揃ジャージ、はじめました
いまウェビックスタッフの中ではオフロードブームが到来中。
社長をはじめ部員が増えたことを記念して、同じブランドの、Webikeロゴと各々が好きなナンバーやネームを入れた、お揃ジャージはじめました!
オフロードコースなどで見かけた時は、温かい目で見守って下さい!(あ、石とか投げないでくださいね!)
次戦のWEXは4月のワイルドクロスパークGAIAです!
画像:一部WEX公式フォトより引用 WEX公式フォト(Flickr)