8月も気がついたら残り数日。甲子園も終わりいよいよ「夏の終わり」って感じがしていませんか?
いえいえ、本当の夏は甲子園の後にあるんです。それは、8月24、25日に行われた草レース最大の耐久レース、通称”もて耐”です!
今年もウェビックスタッフから3名がもて耐へ参戦しました。
気がつけばこのメンバーでもて耐に参戦するのも今年で3回目。しかし、未だに決勝レースでの完走がありません…
今回は”三度目の正直”として、決勝レース7時間の完走を目指します!!
■日程
・2019年8月24日(土)
公式予選
予選落ち3時間耐久レース
・2019年8月25日(日)
決勝7時間耐久レース
■場所
・ツインリンクもてぎ
〒321-3597 栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1
ロードコース フルコース(全長:4.8km)
※実際のロードコースの様子はこちら
■もて耐について
・もて耐とは
・過去のもて耐ハイライト動画
・過去のもて耐参戦ブログ
2017年もて耐
2018年もて耐
■参加クラス
NEO STANDARD クラス
#39 VTR250
~8/23 特別スポーツ走行 - 8/24 予選~
さてさて、今回のもて耐ですが、金曜日に行われた特別スポーツ走行から事件が起きます。
昨年のもて耐も同じマシンで走ったのですが、今回の走行では全くタイムが伸びません。それも全員が揃ってベストの3秒落ちという不思議。
ライダーがパワー不足を感じて色々と原因を探していると、心配した他のチームの方やこのマシンのエンジンを組んだことのあるメカニックの方から、「ヘッドの組み方間違ってたりしない?」とのご指摘が。
実はこのレースの直前にエンジンのヘッドをOHしていました…汗
急いでヘッドを開けてカムスプロケットとシャフトの組付けを確認することに。結果的には正しく組まれていたので、1つ不安が解消されました。
次に怪しいと思われる燃調をチェックするために、これまた他のチームの方からお借りしたPCをマシンに繋いでみると、入っているハズの燃調マップが入っていない!?
なぜ入っていなかったのか原因はわかりませんでしたが、正しいマップに書き換えたところ、本来の調子に元どおり!
テスト走行もできないまま臨んだ予選では、クラス1位で悲願の予選突破を果たしました!
→予選リザルト
~8/25 決勝レース~
迎えた決勝当日。事件はこの日の朝にもやってきます。なんと、ライダーの1名が体調不良に…
急遽走行順や交代の段取りを決めなおします。そして、いよいよ決勝のグリッドへ。
グリッド上ではスタート前の記念写真!
コースの端から車両の置いてある反対側まで走ってからスタートする『ル・マン式スタート』で7時間のレースが開始します!
総合58位からスタートした決勝レース。最初の1時間を黙々と走り続けます。
耐久レースでは、ライダーだけでなくピットクルーも重要な役割を担っています。サインボードエリアでは、サインマンが毎周ライダーに情報を送り続けています。
今回がレース初観戦の後輩も、本当は応援のつもりだったのに人手不足で急遽サインマンに。後半には初めてやったとは思えないほどに育っていました!
ライダーが走っている間も、サインマンや他のライダーと状況を確認して今後の作戦を考えます。
ピットの裏にはおいしいご飯が待っていました♪
常に状況が変わる耐久レースで、すぐに食べられるようにとメニューも工夫されていました。
お腹が空いたときにすぐ食べられるのは本当にありがたいです!
耐久レースの見どころの1つでもあるライダー交代。1台のバイクをバトンに見立てて、チームで走っていると実感する瞬間です。
ライダー交代の際は、併せて給油作業も行います。もて耐では1回の給油が5Lと決まっているので、限られた燃料でどれだけ走れるかが順位を大きく左右します。
給油が終わってもピットストップ時間が決まっているため、すぐにはピットアウトできません。この時間を守らないとペナルティとなるので、ストップ時間の管理も重要です。
給油やピットストップを消化していよいよコースインです。
ライダー交代の度に給油とピットストップを淡々と消化していきます。
※体調崩した張本人
走り終わったライダーの体を冷やすのに、プールは効果的!
「つめてぇ~」と叫びつつも、これが気持ちいいんです(笑)
途中、応援に来てくれたウェビックスタッフも、サインマン体験をしていました!
これで来年はピットクルーの一員か?(笑)
そしてレースは転倒やアクシデントも無く順調に進み、残すところ1時間を切ります。
もしかしたらこのままゴールかもしれないと、仲間とグータッチで気合を入れなおしコースイン。
しかし、これで終わってくれないのが今年のもて耐。コースアウトして2周ほどした頃、急に排気音が大きくなります。
排気漏れのような症状になり、マシンのパワーも一気に落ちてしまいます。「マフラーが割れたか?」と思いつつもしばらく様子をみることに。
次のライダーの準備ができるまで走り続けます。
ピットインしてマフラーを見てみると、マフラーの穴を埋めるために取り付けていたメクラボルトが脱落していることに気がつきます。残り数十分、このまま強行することに。
グリップの落ちたタイヤにパワーの出ないマシンと、不安だらけの中、完走を目指して走り続けます。
午後4時。ついに7時間のフィニッシュを迎えます!
フィニッシュラインを通過し、再度ホームストレートに戻ってきたとき、ライダーも一安心したようです。
奇しくもこの日は24時間テレビの放送中。気分は24時間マラソンのランナーですね(笑)
ライダーを迎えにいくと、ライダーからも仲間に労いの言葉をかけています。これぞ耐久レース、全員で走り切った瞬間です!
総合58位から始まったレースは、終わってみると総合35位と半数以上に入る大健闘!
さらにクラス最多周回を記録して表彰と、初の完走は出来すぎな結果に終わりました。
シャンパンファイトはもちろんシャンパンをかけ合います。
→決勝リザルト
このメンバーで参戦し続けて3回目、今回で「三度目の正直」となりました。
諦めずに参戦し続けたことはもちろんですが、何よりレースをサポートしてくれたメンバーや応援してくれた方々あっての完走となります。
来年は更なる目標に向けて、きっちりと準備していきたいと思います!
応援ありがとうございました!
■決勝リザルト
予選:総合58位 / クラス1位
決勝:総合35位 / クラス1位