Hello! 株式会社リバークレイン グローバル事業部で管理職をしている「おもちゃ」です。
私は仕事上、毎日英語を使って仕事をしています。少ない日でも1日の2時間程度、多い日は7,8割が英語という日もあります。もちろんWebikeの社員ですので、話す内容はバイクに関することやECサイトにかかわる事がほとんどです。
今回のスタッフブログでは、海外で使われているバイクパーツの英単語の一部を紹介していきたいと思います。
*なお、日本で呼ばれているパーツ名称の由来や対となる英単語は諸説ありの正確性を保障するものではないのでご了承ください(笑)
そもそもバイクパーツってほとんど英語じゃない?
そうですよね。
日本で使われているバイクパーツの多くがカタカナですので、そのまま英単語に置き換えれる単語がほとんどです。
ただ、単純に置き換えた英単語がそのまま海外で使われている単語なの?と言われると必ずしもそうとは言えません。
マフラー(Exhaust System)
代表的なパーツではマフラーがあります。日本では関連する単語としてマフラー、サイレンサー、スリップオン、フルエキといった言葉をよく聞くと思います。
日本では上記の部位を含んだ総称として「マフラー」といわれていると思います。
マフラーは英単語のMuffle (覆う、被う、蔽う)からきており、音を包むモノ(サイレンサー)をさす言葉として使用されていますので、アメリカやオーストラリアでは通じるものの、マフラー全体としての意とはズレてしまいます。ちなみにマフラー全体を指す英単語はExhaust Systemで、日本で使われるカタカナと異なりシステム(system)という言葉が基本的に入ります。
ちなみに同じ英語圏でもイギリスや英語を使うアジア圏では消音機をMufflerはなくSilencer(サイレンサー)という言葉が使われているようです。
タンデム(Pillion)
タンデムという言葉はもともと「馬を縦並びに配した二頭立ての馬車」を指す言葉のようで、複数人で漕ぐ自転車(画像左)も「タンデム自転車」と呼ばれています。
ちなみに二人乗り以上の自転車も総称してタンデム自転車と呼ぶそうです(ビックリ!)。
Tandemという単語はカヌーやスカイダイビングでは複数人乗りという意味で英語圏では使われていますが、バイクの二人乗りに限ってのみPillion(ピリオン)という言葉が使われているようです。
なので、タンデムステップもタンデムシートもすべてPillion Step、Pillion Seatと言います。
由来はラテン語のPellis [動物の皮] という言葉だそうで、乗馬の時に後ろに座る人の下に敷いていた事が語源となってるようです(へー!)
(出展:Google検索)
バックステップ(Rearsets)
バックステップの日本語の語源は解りませんが、英語においてもRear(後方)にset(置く)ためのパーツであり、バイクにのみに使われる専門的な単語のようです。これはなんか英単語からでもイメージ沸きますよね。
眼鏡が左右2枚のレンズで構成されていることからGlass「es」と複数形であるのと同じで、左右2つのバックステップから構成されるためrearsets [複数形] が正式な単語のようです。
逆シフト(GP Shift)
レースシーンでよく使われるキックリターン式を逆にしたシフト方式ですが、レースシーンで使われることが多い為、その名もGP Shift またはRace Shift(Reverse Shiftでも通じる)!
逆シフトがGP Shiftに対して、キックリターン式正シフトはStreet Shift! なんか、無駄に言い回しがかっこいいですよね。
進化するAI機械翻訳
単語力も文章の構成もこれまでどこかぎこちなかった機械翻訳からディープラーニングを基本としたAI翻訳の誕生によって飛躍的に精度が上がっています。
それでも、専門用語や日本語特有の省略された単語(ステダン、ロンスイ等)はまだまだ人の手が必要なのは否めません。
そのまま英訳された単語がそもそも現地で使われている単語なのかを見極めるのは『英語への探求心』×『バイク愛』のなせる業なのかなと思います。
さいごに
今回取り上げなかったバイクパーツの中にも日本の呼び名と異なる英単語がいくつもあります。
スピード感が求められる現代社会ですが、どのように海外のライダーに伝えるかを、1つ1つの単語においても拘りをもって突き詰めていきたいと思います。