出会いは突然に訪れた                                   

 バイクに乗り始めて34年。様々なバイクと出会い、バイクの数だけ思い出もありますが、そんな私のバイク史に新たな1ページが加わりましたので、今回スタッフブログのネタにさせて頂きました。

 現在所有しているバイクは、2019年に発売されたスズキのGSX-S1000S KATANAです。車歴は20台目となります。そして新たに手に入れた21台目のバイクが、スズキのGSX1100Sです。このGSX1100Sというバイクは、1981年にデビューした“カタナ(刀)”と呼ばれるバイクです。前年のドイツで催されたオートバイショーで発表された“カタナ(刀)”は、その名の通り日本刀をイメージした前衛的なスタイリングでデビューして、当時のライダーに大きなインパクトを与えたバイクです。そして2019年に発売されたGSX-S1000S KATANAは、この初代の“カタナ(刀)”をオマージュして誕生したバイクです。偶然にも私は、初代“カタナ(刀)”とそれをオマージュしたバイクを同時に所有することになりました。その出会いは突然で、偶々行ったバイクショップで見つけたのが切っ掛けでした。俗にいう“一目ぼれ”でした。

令和“KATANA”の魅力                                   

 令和の“カタナ”ことGSX-S1000S KATANAは、初代“カタナ(刀)”の復活を願っていたライダーにとって、ある種の神格化されたバイクです。「Forging a New Street Legend」というキャッチコピーは“日本刀=鍛造”、鍛造して鍛え抜いた性能を纏い、ストリートで新たな伝説を作りだす令和の“カタナ”と謳われたのが、記憶に新しいバイクです。初代“カタナ(刀)”をオマージュしたデザインには多くのライダーが注目し、その年の東京モーターサイクルショーで実車を見た時の興奮は今でも忘れせん。しばらくバイクから離れていた私の“ライダー心”に火を付けたのは、この令和の“カタナ”でした。この新しいバイクを手に入れてからは友人とツーリングに行ったり、週末のソロライディングを楽しんでいます。忘れていたバイクに乗る楽しさを思い出させてくれた節目の1台です。

昭和“刀(カタナ)”の魅力                                 

 初代“カタナ(刀)”の特徴は何といっても当時、最高性能の空冷4気筒エンジンを搭載したバイクであることと、日本刀をイメージした前衛的なスタイリングで、それまでのバイクとは一線を画す存在感を放っていることと言えます。デビューから40年以上が経ったバイクでありながら、その魅力(美しさ)は失せることなく現在でも輝きを放っているから凄いと思います。空冷エンジンとキャブレターの組み合わせも改めて乗ってみると、とてもアナログなのが面白いと感じます。今のバイクのようなスロットルレスポンスはありませんが、エンジン回転数に集中しながらスロットル操作とシフトチェンジでバイクをコントロールしていく感覚は、この時代のバイクでしか味わえない魅力だと思います。バイクと一体となって走っている感覚は、現代のバイクより濃いと感じます。走るほどにこの昭和の“カタナ”に魅了されています。

まとめ                                          

 バイク趣味を再始動する切っ掛けとなった令和の“カタナ”と、そのバイクのルーツとなる昭和の“カタナ”(’92年式GSX1100S)を手に入れ、若かりし頃の憧れが現実となった今、間違いなく人生で最高のバイクライフを送っていると感じています。過去のバイクの思い出も沢山ありますが、新しい記憶の1ページを綴り始めた今を楽しみしたいと思います。2023夏(8.19の日)の社員ツーリングに参加して走ったこと、皆で一緒に食べた“富士宮焼きそば”の味、忘れられない思い出となりました。これからも、この2台の“カタナ”に乗って沢山の思い出を作っていきたいと思います。この赤い“カタナ”と共に還暦を祝えたら最高です。